AI で返信を下書きする
大規模言語モデル(LLM)ノードを使うと、フローのデータから AI モデルに文章を書かせ、その文章を次のステップに渡せます。お客様のメッセージへの返信のほか、要約・翻訳・分類にも同じ方法が使えます。
このガイドは、返信の対象となるメッセージ(例: フォームの回答)がすでにフローにあることを前提とします。
1. LLM のステップを追加する
- ステップを追加 をクリックし、AI を開いて 大規模言語モデル を選び、テキストチャット を選びます。
- モデル を選びます。最初は既定のモデルで十分です。
2. メッセージを書く
メッセージ はモデルに送る会話です。2 つ追加します。
変わらない指示を書く システム メッセージ:
あなたは Example 株式会社のお問い合わせに返信します。丁寧かつ簡潔に、300 文字以内で書いてください。返金や日程の約束はしないでください。署名は「Example サポートチーム」としてください。
この実行のデータを渡す ユーザー メッセージ。
$を入力して前のステップの値を挿入します。お客様のお名前: Current Trigger.name お問い合わせ内容: Current Trigger.message
返信を書いてください。
指示はシステムメッセージに、データはユーザーメッセージに分けて書きましょう。プロンプトが読みやすくなり、後から変更しやすくなります。
3. 返信を次のステップで使う
生成された文章は、LLM ステップの出力の次の場所にあります。
response.choices[0].message.content$ の一覧にはまだ content が表示されないため、項目に参照全体を入力します。
$.<LLM ステップID>.output.response.choices[0].message.contentステップ ID は、$ の一覧で LLM ステップの横にあるコピーボタンで取得し、残りのパスを付け足してください。
たとえば メール › メール送信 を追加し、本文にこの参照を設定します。
文章ではなく構造化された回答を得る
分岐に使うカテゴリなど、次のステップで特定の値が必要な場合は JSON で回答させます。
レスポンス形式 を JSONスキーマ にします。
スキーマ定義 に、欲しいフィールドを記述します。
json{ "type": "object", "properties": { "category": { "type": "string", "enum": ["billing", "bug", "other"] }, "reply": { "type": "string" } }, "required": ["category", "reply"] }ユーザーメッセージでもフィールドに触れます。例:「メッセージを分類し、返信を書いてください。」
解析された結果は response.choices[0].message.parsed_content にあるため、カテゴリは次のようになります。
$.<LLM ステップID>.output.response.choices[0].message.parsed_content.categoryこれを パス の条件に使えば、カテゴリごとに処理を分けられます。
ヒント
- 温度 は回答のばらつきを調整します。安定した事実ベースの回答には
0.2程度に下げ、創造的な文章には上げてください。 - 最大トークン数 は返信の長さの上限です(既定値
1000)。返信が途中で切れる場合は上げてください。そのときresponse.choices[0].finish_reasonはlengthになります。 - 公開する前に、実際の例で何度か実行し、実行履歴 で返信を確認しましょう。システムメッセージを少し変えるだけで結果が大きく変わります。